膝の痛みで栃木県野木町からお越しになったFさんの症例をご紹介します。
1年ぐらい前に何かの拍子で膝前面に軽い痛み、しゃがんだとき膝裏に違和感を覚えたそうです。
膝の関節を「ボキッ!」と自分でやればすぐ取れそうな違和感でした。

その日を境に膝が急に痛みだす時や痛みを感じない日など、その日の体調によって左右されることが多くなったそうです。
それが最近になって膝の痛む頻度や度合いがひどくなったために以前から知人に聞いていたフジサワカイロプラクティックで一度お世話になってみようと決心して来られたそうです。

膝の痛み

膝が痛む動作を確かめてもらう

それではFさんからどのような状態になると膝の痛みや違和感を感じるか?実際にFさん自身で体を動かしてもらい確認していきます。
そうるとカラダを起き上がらせる状態、立つときに膝のお皿の上に痛みを感じるのが確認できました。
そして普通に屈伸する分には膝に違和感が感じませんが深く行うと前側だけでなく膝裏にも違和感を感じるとのことです。

そのため長時間の正座は膝に負担がかかり痛みが強く出てしまうことが多く、最近は正座はしないようにしているとのこと。
他にも日によっては今回痛みが確認できた動作以外でも違和感をを感じることがあるそうです。

快適な感覚を味わう

それではFさんのお体のねじれを確認していきます。
フジサワカイロプラクティックではカラダの痛みや不調はカラダのねじれから起こると考えています。特に人間の骨盤と足の部分は建物でいうところの基礎の部分にあたります。
そのためどんな症状の方でも骨盤と足のねじれを一番先に確かめ修正していくことを優先しています。

まずは施術ベッドの上に座ってもらい、左右片方ずつ足をベッドにおき、曲げてもらいます。
次に足を曲げた側に向かってカラダを捻ってもらい、左右どちらがやりやすいか?確かめていきます。
施術はカラダが「快適」「楽」と感じる状態を導きながら施術を進めていきます。

Fさんの場合、カラダを左側に捻った方が「快適」と感じたようなので快適感覚を感じとれる左側にカラダを捻った姿勢をとっていただきます。
その姿勢を保ったまま骨盤や足に微妙な修正を加えながら快適な感覚を充分に味わっていきます。

「快適な感覚を味わうための時間はこのぐらい」と規定はありませんので本人が「もう充分!」と思えばそこで止めても構わないのですし「この感覚をもっと味わっていたい」と感じならば本人が充分に満足できるまで味わってもらっても構いません。
では、快適な感覚を味わった後、どのくらい膝の痛みや違和感が変化しているか?確かめていきます。

膝の痛みと違和感の変化を確認

立ち上がるときに膝の痛みを感じた感覚、深く屈伸すると出てきた膝の裏の違和感がどこまで変化しているか?
Fさん自身でその体勢に膝やカラダを動かしてもらって膝の痛みの感覚がどのように変化したのか?を確かめてもらいます。

まずは座った状態から立ち上がる時の動作を行ってもらいます。
「……えっーー??、大丈夫だ!全然痛くない!」「おかしいなぁ??」
どうやらたった1種類の手技でも1年前から感じていた膝の痛みや違和感が変化したようです。
あまりにもシンプルでカンタンにそしてあっけなく変化したためFさんはとても信じられないご様子…。

驚きのあまり何度も立ち上がる動作を繰り返して膝の痛みを確認していました。
Fさんは「不思議だな~」と連発です。
次に膝を深く屈伸してもらったり、少しの間、正座してもらい、こちらの膝の違和感も確かめてもらいます。
すると「大丈夫だぁ、正座できるよ!まだ気持ち的になんとなく違和感は残ってるけど…」
なんとFさんはたった1回の施術、しかも1種類のみの手技で正座ができるまで膝が変化しました。

膝の痛みは骨盤と足のねじれが原因

その後のFさんですが膝の痛みがたった1回でほぼ改善されたことにたくさん感動してくれました。
こういう場面に出くわすたびに本当にうれしく思います。
ちなみに最初の問診で痛い日があったり痛くない日もあったりしたことがあったということなので今後の様子を観るためにもまた来週にも来ていただくことを説明し、少しの間通って様子を観ることにしました。

当整体では施術2回目以降より施術を受けるだけでなく日頃から自宅でもご自身のお体を自分でもケアできるようにたくさんのセルフケアの指導もしていきます。
せっかく何かのご縁で当整体へ訪れたのですから施術を受けるだけでなくたくさんのことを持って帰ってもらい今後のご自身の健康のためにたくさん役立ててほしいと思っています。
私はそういう気持ちで日々施術に励んでいます。

Fさんも今後のことを考え、私の施術理念に納得していただき少しの間通いながらセルフケアを覚えて実践していただくことに賛同して下さいました。
Fさんの今回の膝の痛みの原因は骨盤のねじれ、大腿骨のねじれから起こっているものでした。そのため骨盤と足の調整を行っただけでここまで改善したのです。
改めて骨盤と足の重要性を再認識させられた臨床症例でした。