顎関節の構造
顎関節は耳のすぐ横、こめかみの下あたりに左右1つずつあります。顎関節は頬骨や側頭骨のくぼみに下顎がはまり込むような形の構造になっています。
耳のすぐ横、こめかみの下あたりを指で触って口を開けたり閉じたりするとその部分が動きます。その動いている部分が顎関節です。
この顎関節が動いている関節の部分には関節円板というクッションの役目をするものがあり、この部分で骨と骨がこすれないようにするための役割を果たしています。
顎を動かすときに使う筋肉、口を開けるときに働く開口筋
舌骨上筋、舌骨下筋、胸鎖乳突筋
食べ物を噛む時などに使われる閉口筋(咀嚼筋)
咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋
顎関節症について
顎関節周辺で何らかの障害が起こることを顎関節症と言います。
何らかの障害とは顎の痛み・口が開きにくい・顎がカクカクと音がするなどです。
症状も軽度なものから重度なものまで人によって様々で「首の痛み」「めまい」「だるさ」「肩こり」「肩の痛み」「頭痛」「顎の痛み」とも深く関わりがあります。
20~30代の若い世代で圧倒的に女性が多い
顎関節症は主に女性が多く年齢では20~30代と若い世代に多いようです。
なぜ女性に多いのか?はまだよく分かっていないそうですが女性の方が男性に比べて精神的ストレスや身体的ストレスに対して敏感であることや男性よりも骨格や靭帯、筋肉が弱い、女性ホルモンに関係があるのでは?という説があります。
顎関節症のタイプ
1 筋肉の障害により起こるタイプ
顎関節に関わる筋肉、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋などの咀嚼筋が中心になって緊張を起こすことが原因で痛みが起こります。
頬やこめかみなどのあたりが痛みが起こり、頭部、首、肩などの顎から離れた場所にも影響があります。
2 関節包・靭帯の障害で起こるタイプ
顎関節の関節包や靭帯に炎症が起こることで痛みが生じるタイプです。
3 関節円板の障害によるタイプ
顎関節を開閉する時に、他の関節と顎関節がこすれあわないように保護している関節円板が本来の位置から前にずれたままになってしまい、障害を起こすタイプです。
クリック音と呼ばれる「カクカク」と口を開けた時に顎が鳴ることが特徴です。
4 変形性関節症で起こるタイプ
顎関節に強い負荷が長い間続いたりすると、下顎頭の表面が吸収されてその周りに新しい骨が作られてしまうことで顎関節に変形が起こります。
これが原因で痛みを起こすというタイプです。
ですが、骨の変形は異常な変化ではなく痛みと変形が一致しないことが多いのです。
変形しているから痛みがとれないということでもないのでご安心ください。
顎関節症の主な症状
顎関節に起こる主な症状は大きく分けて4つあります。
① あごの痛み
顎関節やその周辺に痛みがあります。
口を開けたり閉めたりする時に痛んだり、食べ物を噛む時などに痛みがあります。
② 大きく口を開けることが出来ない(開口障害)
顎関節に障害がなければ縦に指3本分入るが、顎関節症による開口障害があると指2本分かそれ以下しか入らないです。
開口障害は、顎を動かすと痛みが起こるのでそれが原因で口を開けられない場合や顎関節の歪みが原因で口を開けられない場合とがあります。
③ 顎を動かすとカクカクと音がする
顎を動かしたり口を大きく開けると顎からカクカクと音がします。
人によって「ガクッ」「コツン」など鳴る音は違うようです。
音が鳴り、顎の痛みや違和感の症状がない場合は顎関節予備軍といえますが特に施術する必要はないと思われます。
④ 噛み合わせに違和感がある
顎の関節や筋肉に障害があると、顎の動きに変化が起こります。
顎の関節や筋肉の障害により「顎の歪み」が起こることで噛み合わせが変わることもあります。
顎関節症によるその他の症状
顎関節症はその他にもこのような症状を起こすことがあります。
腰痛、肩こり、頭痛、首の痛み、背部痛、頭の筋肉の痛み、耳が痛い、耳鳴り、難聴障害、めまい、吐き気、目の疲れ、自律神経失調症など
顎関節症の原因
顎関節症の原因は1つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っていることが多いです。
代表的な原因としては以下のようなものが挙げられます。
- 歯ぎしりや食いしばりなどの癖
- 頬杖や片方だけで噛むなどの習慣
- 過度なストレスによる筋緊張
- 姿勢の悪さ(猫背など)
- 噛み合わせの不調和
- 事故や外傷による衝撃
特に多いのが、知らず知らずのうちに行っている「無意識の食いしばり」です。これは睡眠中や集中しているときなどに起こることが多く、顎の筋肉に負担をかけ続けることで顎関節に悪影響を及ぼします。
当整体での顎関節へのアプローチ

当院では、顎関節の症状に対して身体全体のバランスを整えることを重視しています。
顎だけを施術しても、根本原因である姿勢や神経系の問題、筋膜の緊張が残っていれば再発する可能性があります。
フジサワカイロプラクティックでは、以下のようなアプローチを組み合わせて施術します。
- 頭蓋骨や顎関節の微細な調整(クラニアルテクニック)
- 筋膜や筋肉への優しいアプローチ
- 骨盤や脊柱のアライメント調整
- ストレス反応への神経学的アプローチ
- 内臓機能や自律神経への働きかけ(オステオパシー的アプローチ)
これらにより、顎関節にかかるストレスを軽減し、自然な回復力を高める施術を行っています。
顎関節症の対策方法
ご自宅でもできるセルフケアとして、以下のことを心がけると改善につながることがあります。
- 頬杖をつかない
- うつ伏せ寝を避ける
- 硬い食べ物を避け、左右均等に噛む
- 日中の食いしばりに気づいたらリラックスする
- ストレスケア(深呼吸や軽い運動など)
- 姿勢を正す(椅子に深く腰掛けるなど)
また、顎に痛みがあるときは無理に大きく口を開けたり、固いものを食べたりせず、顎関節にできるだけ負担をかけない生活を心がけましょう。
顎の痛みで来られたクライアント様のご感想です!
骨格にゆがみにあったことに気づきました。
古河市総和地区(仮名)今野 綾 様 29歳 歯科衛生士

骨格にゆがみにあったことに気づきました。
顎と腰の関節を直していただきましたが、施術体験後、外を歩いている時に姿勢を正しくして歩いてるつもりなのに左に歪んだ姿勢で歩いていて、今まで骨格の歪みをかばいながら歩いていたんだなと思いました。
- 顎関節周辺で何らかの障害が起こることを顎関節症と言います
- 「首の痛み」「めまい」「だるさ」「肩こり」「肩の痛み」「頭痛」「顎の痛み」とも深く関わりがある
- 顎関節症は噛み合わせ以外にもいくつかの原因がある
- 顎関節の変形は異常な変化ではなく痛みと変形が一致しないことが多い
顎に痛みのない快適な生活を!
顎関節症は放っておくと、慢性的な痛みや全身の不調にもつながる可能性があります。
逆に、適切なケアを行えば改善が見込める症状でもあります。
フジサワカイロプラクティックでは、お一人おひとりの身体の状態を丁寧に見極め、やさしい手技で根本改善を目指す施術を行っています。
顎の痛みや違和感に悩んでいる方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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